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羽岡君ですら、そんな大胆不敵な
スタイルを使ってくる奴を見たことないだろう。
私が注視していたのは、偽占い師である
三輪先輩である。
が、カードゲームで培ってきた
ポーカーフェイスであろうか、
その表情に歪みはない。
むしろ、そう来たか。と
見慣れた顔すら見せる。
これが名古屋の激戦区や歴戦のカード
ゲーマーと戦ってきた強者の証だろうか?
私の注視は無駄になったようにも思えた。
内田「何バカ言ってんの?
そんなに死に急いで何がしたいの?
もしかして、本当のバカ?」と
過剰に反応したのは内田さんである。
いや、双子のアンタの反応は
どうでも良いからさ。
トオル「ま、言ってみただけだよ。
第一俺は人狼じゃないし、な」
トオルもトオルでいちいち反応しなくて
良いからさ。
黒野君の方に目をやると、まぁまぁと
殺気立った内田さんをなだめるのに
一苦労している様子で、動揺を感じない。
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