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学長と縁がある学生と言えば悪事が目立ち、停学などになる輩か行いが良かったり、部活で好成績を残したりする人かのどちらかであろう。悠姫はどちらかと言えば後者であった。
「そう言えば今度の新作、また大賞を取ったらしいね。おめでとう。」
学長は悠姫が卒業してもなお、作品をチェックしてくれているらしい。悠姫にとってはとても有りがたいことだった。
「それから、千葉さんかな?君の絵にも期待しているよ。」
あゆむは震えていた。そう、美術に携わる者で学長を知らない者はいない。あゆむもこの短大をこの人(学長)がいると知っていて受験した。それくらいのビッグネームに社交辞令かもしれないが「期待している」と言われたのだ。あゆむは一言「頑張ります。」とだけ答えた。
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