Episode1 始まりだけは明確に

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ひどく長く続いた地震がようやく収まった。 だが、周りの人間はそれに気付いていない。 それなりに強い揺れだったのだが、どうやら俺しか気付いていなかったようだ。 ピシッ……ピシッ…… 何か上から音がする。 ふと、上を見ると空にヒビが入っていた。 「……マジか」 結論、何かまずいことが起こっている。 ……神のところにでも行くしかないか。 「セレブレイトさん」 「ミラレス」 「なんだ?ミーシャ、エリアス」 俺をセレブレイトと呼ぶのはミーシャ・グレイズ。 よくも悪くも平凡な才能の持ち主だが可愛い。 ミラレスと呼んできたのは、エリアス。 エアトータスという龍が人型になっている。 まぁ、使い魔なのだがこれまた可愛い。 「そのような形相……見たことがありません」 「少しある奴に用事があってな……ちょっと行ってくる」 固有魔法(ディメンジョン・ワープ)を発動し、神の元に向かう。
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