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拳銃を乱射、顔を潰された男の死体を盾にしながら突き進み、拳銃を乱射した男ごと壁に叩きつける。ミシリッと骨が歪む音と共に拳銃男が呻き声を上げた。どうやら壁と死体に挟まれた程度では死ななかったようだ。まぁ、死ななかったのならそれで好都合。
「質問。人質および、敵対勢力の残党はどこにいますか?」
「カハッ!! 誰が答えるか。この死体の化け物め!! 人の道を踏み外したお前などに答えることなどなにもない!!」
「回答。であると理解します。そして回答ありがとうございました」
別に答えてくれると期待していたわけじゃない、この部屋に人質と敵対勢力の下っ端共しか残っていなかったということはどこかに移動したのだろう。追い詰められたネズミ達。浮き足立った者達の考えることは簡単だ。
「そしてさようなら」
死体ごと、腕を突き刺して拳銃男の心臓を突き刺す。血液を吐いて絶命した男から腕を引き抜き。天井に視線を向ける。下は警備隊に方位され、脱出は不可能、このビルの屋上にはヘリポートがあった。ここから推測できるのは人質ごとヘリに乗って逃亡だろう。ここの下っ端共は私を足止めするためのトカゲの尻尾。まぁ、尻尾を切り離して逃げ出した本体もすぐに捕まえて殺害しなければならない、時間の猶予はほとんどない。
私は広範囲殲滅型サイボーグ、ライセンス、下っ端共を残した程度で逃げられるとはなめられたものだ。
「広範囲捜索開始、生命反応はなし、警備隊への損害は遠慮する必要はなし、飛行を開始します」
ガシャッ、ガシャッガシャッと窓に手をかけてそのまま空中に飛び出し、背中から翼を出して飛び出して、そのままジェット噴射で屋上へとまっすぐ飛び上がる。おそらく敵対勢力の親玉と部下を発見しかし、人質の姿が見当たらない。
「応答、応答をお願いします」
『なんだ?』
「敵対勢力の主力を発見、しかし人質が見あたりません」
人質がおらず、ヘリに乗り込もうとする敵対勢力、ビルを探索しても生命反応は発見できなかった。
『おそらく邪魔になると考えて全員、殺害したのだろう。サイボーグ001 命令を変更する。敵対勢力を根絶やしにしろ』
「了解」
と言うと同時にヘリがプロペラを回して離陸をし始めたが、そんなのは関係ない根絶やしの命令が出た以上はそれがお前たちの棺桶だ。浮き足立った馬鹿共を地獄に叩き込むのにちょうどいい。片手から鞭を取り出し
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