第三章

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やりにくいわ。何なのかしら。 ねぇ、久坂さん。私検討してみますって言ったけれど、検討する暇もなかったわ。 むしろ、これは学ぶことなく、監視されてるといった方が正しいのかしら? 「ねぇ、吉田さん。いつになったら教えてくださるのですか?」 そう、今は吉田さんに学をたたき込まれてるはずなのにそうではない。 ただ、私は復習をしている最中で吉田さんからは何も教えてもらえてない。 なのに、吉田さんは座って私の方をじっと見てるし。 「君の企みが分かるまでおしえるつもりはないよ」 つまりだ、教えるつもりは無いということよね? 「私、何もたくらんでいませんけれど」 「そんなこと言う奴に限ってって事もあるからね」 私、吉田さんにはとことん嫌われてるのかしらね? 「その様なことは決してないわ。だから教えなさいよ」 「言葉には気を付けた方がいいよ」 吉田さんにはイラッとくるわね。
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