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「ウラヌ大陸に常用的に出航する必要はないからね。個別に頼まないといけないと思うよ」
そう言ってコウはカウンターの右端にある案内所のようなところへ進んでいった。
そこには茶色のベストを着た係員の女性が座っている。
「すみません。個別出航したいのですが」
コウの言葉に顔を上げた係員さんは40代くらいの優しげな女性だった。
「個別出航ですね。どちらまで行かれますか」
「ウラヌのカンロ港まで」
コウの言葉に女性は目を丸くする。
しかし特に何も聞いてくるわけでもなくカウンターの下からメニュー表のようなものを取り出した。
「カンロまでですとかなりの高額になります。往復で5万アリスです」
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