第一章 初めての出会い

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「じゃあ席は…あそこが空いているな。あそこを使いなさい。」 男は頷くと、まっすぐこちらに向かって歩いてくる。 あ…嫌な予感がしてきた。 そういえば俺の隣は…目を向けると空席。 ということはつまり…、 「隣だね。俺は堤翔真。よろしく。」 顔をそのまま上に向けると、まぶしい笑顔。 「………。」 俺は無言でやつの目を睨み付けると、視線を逸らし、参考書を開く。 「あ…あのう…。ちょっと…。」 「………。」 困った声をだす隣の男。やっぱり気に入らない。 やつは眩しすぎる。 眩しくて、手で遮ろうとしても、目を細めても、直に見られない。 俺は…太陽が大嫌いだ。 これが後の親友となる堤翔真との最悪の出会いだった。
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