第二章 二回目の出会い

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そして俺は彼女が大の苦手だ。 何故なら彼女も太陽に似ているからだ。 明朗快活で成績優秀、容姿端麗。才色兼備の美少女とは彼女のことだ。 まぶしすぎる。直視できないし、したくもない。 加えて彼女は、 「…ずっと空席だったところに堤君が来てくれてよかったね!葛城くん!」 俺に構ってくる唯一のクラスメイトだ。 「…ああ、そうだな。」 目線はそのままでここは返事をしておく。 そうしないと彼女がしつこいからだ。 一度無視したところずっと構ってきた。 美女に構われて幸せだと思うやつも多いとは思うが考えてみてほしい。 自分の苦手なやつがずっと話しかけてくるのだ…つらいだろう。 「…矢島さんには返事をするんだね。」 声の主を横目で見てみると、驚いた表情のイケメンと目があう。 あった瞬間微笑まれたので、さっと目をそらす。 なんだか俺が悪いことしているみたいだ。 「へへーん!だって私がクラス委員ですから。」 いや!それは関係ないだろう!
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