第二章 二回目の出会い

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心の中で突っ込む。 「い、いや陽子ちゃん。それは関係ないと思うな…。」 今まで黙っていた眼鏡の少女、高橋花が突っ込む。 意外のことにまったく俺と同じセリフだった。 この眼鏡少女。 いつも矢島陽子と一緒に行動しているのだ。 聞いたところによると成績はあんまり良くはないらしいが、小動物系の可愛さがあるとかで人気があるらしい。 これは俺が唯一定期的に話している男から聞いた情報だ。 俺が友達もいないのに変に人に詳しいのはすべてそいつの受け売りだ。 いつも聞いてもいないのにペラペラと話してくる。 不思議なやつだ。 まあこの話は置いておいて。 高橋花は周りからは根暗と呼ばれる部類の女の子らしい。 ちなみに俺もこの部類に入るみたいだ。 しかし俺の場合は『根暗金持超がり勉くそ野郎』という異名があるらしい。 …泣きたい そんな高橋花を色々引っ張っているのが親友の矢島陽子みたいだ。 矢島といるときの高橋はなんというか…すごい楽しそうだ。 ほんとうの友達なんだろう。
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