第二章 二回目の出会い

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しばらくして女子二人が離れていくのを見上げていた俺は、またもや隣の彼と目が合う。 微笑まれるが、気恥ずかしくなって目をそらしてしまう。 俺のコミュニケーション能力の低さには自分で嫌になる。 謝罪の一言も言えないとは。 情けない。 そんなことを思いながら学校は終わった。 この時点では俺は気づいていなかった。 いつもは無機質に勉強だけをする日々が少しずつ…ほんとうに少しずつ変わっていたなんて。
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