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猫又は妖怪だ、化け物だと恐れの対象として伝わったのは、山に住む獣に人間が食われたという記録からだった。
それは約三メートルにもなる大きさで、到底猫とは思えない。
家猫が年老いて猫又となり、人を食うという言い伝えもあるが、果たして人に可愛がられた猫が人を襲うだろうか。
私はそうは思わない。
江戸時代当時は、三味線の素材に雌のネコの皮を多く用いていたという。
猫又は三味線を奏でて同族を哀れむ歌を歌っているという。
ならば猫又は、同族の仇を撃つために化けるのか。
それも違うと私は思う。
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