異能使いは感情を捨てた

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異能使いは感情を捨てた

ーーーーーーーーーーーー 2014年8月18日夜 新潟県 空中を輝きながら飛来してくる物体が一つ 見た者のほとんどが隕石だと思っただろう 物体は山奥に落ちた 物体は知能を持っていた 物体は自らの一部で大小無数の紅い欠片を造り飛ばした そして人々に力を与えた 仕事を終えた物体は鼓動するように赤く光りながらきたるべき時が訪れるまで意識を閉ざした。 ーーーーーーーーーーーー とある日の朝 "ズキューん ズキューん ズキューん" 「んー 朝かー 」 ピストル型の目覚ましを止めベッドから体をお起こす。 カラダがいつもよりだるい クーラーを18度にして寝ているのだから当たり前と言えば、 当たり前だ。 もう一眠りしたい気分ではあるが、 今日も面倒な朝練がある。 面倒なら辞めればいいじゃないか、 と思うかもしれないが部長となってしまっては、 今更辞めようにも辞めれない。 いつも道理に朝ごはんを食べ 歯を磨き 制服に着替え 自転車で学校に向かう。 炎天下の中10分ほど進むと、 自転車で行くには少しばかり不便だろうと思うほどの丘の上に学校が見えてきた。 『夢ヵ丘高校』 それが今通っている学校の名だ。 部活動 特に運動部が盛んで、
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