Ⅴ 募る嫉妬

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僕の目の届かないところはみんなダメだ。 どこにも行くな。 僕の腕の中にいろよ。 誰にも触れさせるな。 僕以外 誰にもその身体に触れさせるなよ。 ――言いたい。 先をゆく華奢な背中を見つめながら 心の中で反芻する。 和樹は僕の物だ。
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