Ⅴ 募る嫉妬
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「あ、あれ?」 繊細なくせして器用とは言えない指先。 エプロンの長い腰紐を持て余し戸惑う姿が可愛くて 「貸して」 僕はその手に己の手を重ね しっかりと紐を締め直す。 「縛るのが上手だね」 甘い声。 背後で背伸びして 僕の耳すれすれに囁く。 僕が刺激されるの分かってて 遊んでほしいのか――。
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