Ⅴ 募る嫉妬

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「できたよ」 ほんのり汗ばんだ和樹は素敵だ。 コック兼ウエイターよろしく 皿に盛ったターキーサンドをテーブルに運ぶと ようやくうっすらと目を開いた。 「分かってるよ」 「何が?」 「美術教師にしては無骨な仕上がりだって言いたいんだろ?」 急に黙りこくった誰かさんが気になって 料理に集中できなかったせいだ。
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