卍の花

罪人の娘は女神と踊る

｢はじめまして、よろしく｣

｢えぇ…｣

長く色鮮やかなサリーに包まれた艶のある黒髪に褐色の肌、
額に印(ティラカ)をし、
彫りが深く整った顔はいかにもエキゾチックなインド美人と言った面持ちだ。

見慣れぬ極彩色の民族衣装に見取れ、
ふと指を見ると凍り付いてしまった。

｢ひぃ！それは！｣

｢あぁこの指輪？卍は幸福のシンボルなのよ｣

｢いやぁあぁあぁあぁああぁあぁあ！｣