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「お主は何だ?」
シャベッター??
え?この魔獣(?)喋ったよ!?念話じゃなくて普通に喋ったよ?
いよいよこいつが何なのかわからなくなってきた。こりゃ直接聞くしかないだろうなぁ
「俺は人間。名前は………空。」
名前、今咄嗟に考えました。本名は女の名前だから言えないし。
「そういうお前は「人間?人間だと?笑わせるな」」
ちょっとー、人が喋ろうとしているの遮らないでほしいなぁ。そしてこの魔獣。かなりのコミュ障らしく、俺の事を無視して一人でしゃべりだす。
「人間がこのような力を持つことはあり得ない。肉体がその力を許容できる筈が無い。お主は人の子ではなかろう。人の子は人の力を超えられぬ道理だ」
しかもなんか難しい事言い出したし。つまりは蛙の子は蛙って事?わからん。
「もしお主が人の子と言うのならば、その力は一体何処でくすねた物やら。それは過ぎたる力と知ってのことか?過ぎたる力は毒となり主を襲う。また過ぎたる力はその畏れ故孤立を招く。まこと厄介な物だ。」
あー。そういえばヘルプ天使ちゃんオススメファイルの中にもいくつかあったなぁ。力に溺れて破滅した事例。
3か月の訓練ですっかりその事忘れてたわ。
多分この魔獣はそういう力に溺れるなって事言いたいのかな?警告してくれるなんて良い魔獣じゃん。
「さらばだ人間もどき。縁が有ればまた会うこともあろう」
そして言うだけ言って帰っていく魔獣。って…え?
「ちょっお前何しに来たの?」
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