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って、これじゃエピローグっぽくなっているし、
おかしいなぁ。
王道チート転生は神様の間違いから始まるわけだから、死因は大概、車に挽かれるとか、落下してきた鉄柱が…マンホールから光が…階段から落ちて…etc
とにかくほぼ“事故”になる確率が高い。
でも今回は他殺。事件になる。
これも神様の間違いなら私は高確率で転生チート。
だが、違った場合はチート無しの通常転生。
「いやいや、あなたは王道転生で間違いありませんよ?」
「ウヒャ?」
突然の声にびっくりしてしまった。
あれだ。王道によくある神様の読心術。うん。わかっていても実際あると相当ビビる。
「驚かしてしまい申し訳ありません。私は神様の秘書役を務めさせていただいております。天使のミカエルと申します。この度は私共の重大な失態により貴殿の人生を破綻させてしまったことを心よりお詫び申し上げます。」
そう言って深々と頭を下げる天使。
神様じゃなくて、天使様でしたか。予想外です。
「えっと、取敢えず顔を上げてください」
そしてその顔拝ませてください。
サラリと揺れる金色の長髪。
顔を上げるとやっぱりというか。超絶美形。陶器のような白い肌に、鼻筋の通った小顔。金色の瞳はパッチリしていて、芸術品のようにとにかく美しい。…まぁ。予想はしてたけどさ。
超絶美形。(性別不明)
「お褒めいただき光栄です。」
そして、ばっちり私の心の声は全てダダ漏れなのね。
わかってたけど…
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