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言われるがまま近くの席に着くとパソコンが自動で起動し、〈ようこそ 浅岸様〉と私の名字が表示される。
「自動認識システムを採用しております。席に着いた者の個別認識はもちろん、退席時の自動ログアウトやパソコン操作に不慣れな方の為の音声認識システムなども備えており、天界の技術力を駆使した一品でございます」
「…は、はぁ」
なんか、イメージと違いすぎて曖昧な返事しかできないおw
とりあえず、試しに画面をタップすると案の定タッチパネル機能も備えていた。
ようこそと表示されていた画面はplease waitと表示され数秒後に新しい画面に切り替わる。
「では、この後はパソコンのヘルプに従い操作してください。尚、ヘルプの回答は難聴の方でも理解しやすいように念話対応となっております。それではこれで失礼します。」
「ちょっ行っちゃうの!?」
「えぇ。申し訳ありませんが私共も通常業務がございますので、その為のシステム導入でございます。」
それだけ言ってふわりと消えてしまった天使様
多分、あれが転移ってやつなんだろうなぁ。
残された私の前には、超高スペックパソコン。画面の中で2頭身の天使アバターがふよふよと飛び回っているから、こいつがヘルプなんだろう。
なんか、○コンシェルとか、Windowsのイルカちゃんみたいな感じだし。
『こんにちわー!わからないことがあったら何でも聞いてくださいねー?私、頑張りますのでよろしくお願いしまーす。ご主人さまー』
か、可愛えぇ~~~。
脳内に直接流れてきたヘルプ天使の声。ショタっぽくて可愛い。
なんか、アレだ。課金して衣装買って髪形変えてレベルアップしたくなるw
そんな機能ないんだろうけどさ。
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