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『わかりました。では書類を送りましたから名前を呼ばれるまで待っててください』
そしてヘルプ天使ちゃんは私の前に紅茶とケーキを用意してくれて、さらに画面には私が暇にならないようにミニゲームのアイコンと世界検索.netというアイコンが表示される。
もちろんミニゲームを選択してヘルプ天使ちゃん相手にオセロしてました。
いやぁ。だって世界の知識については真っ先にチェック入れたからね~。今勉強しなくてもいいかな~ってw
しばらくすると私の名前が呼ばれたので、名前を呼んだ天使の元へ向かった。
「はーい、こんにちはっす。特例の浅岸さんっすね~。特に問題は無かったのでそのままでオッケーっす。はいどーぞ」
…この天使。チャライww
ツンツンにした金髪(地毛か?)とかピアスだらけの耳とかジャラジャラつけたブレスレットとか…
天使にも色々あるんだなぁ~とかボンヤリしながらチャラ天使の差し出してきた書類の束を受け取る。
「そんじゃ、扉出て右三つめの部屋へ行っくっす。他の人とは違う特別室なんで絶対に間違えちゃいけないっすよ?浅岸さんはめっちゃくちゃ能力多いんでこれから3か月かけて体に慣らしてもらうんすけど、普通の天使じゃ対応できないんで、すげぇえらい人に頼んであるっす。くれぐれも絶対に失礼の無いように気を付けるっす」
おーい。くれくれも絶対って日本語おかしくないかい?
まぁ。そんだけ緊張するぐらい偉い天使っつーことんんだろうなぁ。
とかぼんやり考えながら言われた部屋に行くと、細マッチョ(超絶美形・性別不明)が待ち構えていた。
「鍛錬担当。ウリエルです。」
それだけ言うと不敵に笑うウリエルさん。あ…あれぇ。背筋がゾクゾクするよ?
嫌な予感しかしないんだけど、とにかくさっき渡された書類をウリエルさんに渡す。
ウリエルさんの手に渡った書類は一瞬で光に変わり、その光が私を包み込んで消えた。
「これで貴殿の望みが叶いました。これで思う存分鍛錬に励めます」
…その後3か月。不眠不休で鍛錬という名前のフルボッコにあいました。
鬼畜天使ウリエル様。
まぁ。おかげでたった3ヶ月で全能力を完璧に使いこなせるようになったんだけどね。
ホント、死ぬかと思った。ってか何度も死んだ。
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