ショットバー

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「でも……それでリミットカードを信じるのには少し……」  カレの言葉にわたしはうなずいた。 「きょう、この話をしたのはね、実は、また、見たからなの」 「見たって……リミットカードを?」 「そう。――わたしの仕事で、レンタルフレンドってのがあるんだけれど」 「ああ、あの、ともだちを演じるサービスね」  人材派遣サービスのなかには、最近、そういう仕事もやるようになった。時間単位で、依頼内容もさまざまだった。なにかの集まりの人数合わせから単なる話し相手まで。もちろん、性的なサービスはおこなっていない。 「その支払いに、リミットカードを使ってきた人がいたの」 「えっ……」 「わたし、どうしたらいいのか……。その人は、どうもリミットカードの存在を知らないらしいの」
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