第1章

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ワゴン車の屋台にゃあ納豆の匂いがプンプンする。 屋台主は真黒豆男。名前の通り、マメに働き、段取りをわきまえてるいい働きメンだ。 豆男は右をちらっと見てみた。 ライバルだ。相手はカレーラーメン歴十年のベテランだ。 カレーラーメン屋台車が多少にやついたように見えた。 『畜生!まぁーた来やがった!』 ラーメン屋の車窓は開きっぱなしだ。 『おい!今日はどこで納豆ご飯だ?www』 豆男はラーメン屋に皮肉を垂れた。『それ聞いてどうするんでっか!納豆屋とラーメン屋の喧嘩がそんなに面白いでっか!』
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