第1章

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落ち着くと、私はふと思いを巡らす。 片付けられない感情、意味不明な動作、優柔不断の私にもそろそろ答えが必要なのかもしれない。 今回の対応が、久藤への同情によるものなのか、嫉妬によるものなのか、今はまだ見当もつかないけれど。 どちらにしろ、久藤は私の行動によって答えをだしてしまった。 暑さにのぼせそうな夏、身を隠せる所もなさそうな場所でさらけ出せない心の内を自分でもう一度噛み締めていた。
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