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「うわー、ケンちゃん、久しぶりー、元気だったー?」
彼女は嬉しそうにケンちゃんに駆け寄ると、ケンちゃんの肩をバシっと叩く。
「おう、元気だよ、お前も元気そうだな」
「うん、元気だよ、てか、何年ぶりー」
ケンちゃんは俺と変わらないくらいの身長に見えるから、180センチ前後といったところだろうか。
「高校卒業して以来だから……、10年ぶりか」
黒のロンTの上にデニムベストを着ていて、ズボンは灰色のダメージジーンズを履いている。頭にはざっくり編みのニット帽を浅めに被っている。
「10年かー、そりゃケンちゃん老けるはずだわ」
随分奇抜なファッションだな。彼女と同級生には見えない。ファッションのせいか若く見える。
「おい、お前だって28だろ?三十路ばばーじゃん」
「ぷ、失礼ねー、あはは」
弾丸のよう切れ間なく続く会話のやり取りを呆然と見ていると、ケンちゃんがハッとしてこちらを見た。
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