第5章

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俺たちは、今日、4回目のセックスをした。 あれから週末になると、互いの部屋で寂しさを紛らわすように体を重ねあうようになった。 彼女が課長と別れてから何故か晴れなかった俺の心は、彼女とセックスを重ねて行くうちに分厚い雲は無くなっていった。 むしろ、最近は仕事中でも鼻歌が自然に飛び出すくらい浮かれていた。 「あ、あったー、なんでこんなところにあるのよー」 ベッドの下からむくりと顔を出す彼女は、やっと下半身をしまった。 「そのままでも良かったのに」 「は?」 「いや、いい眺めだったから」 「もーっ、馬鹿言わないでよっ」 「あはは、ごめんごめん」 いつの間にか、彼女も俺に敬語をつかわなくなっていた。 体を重ねたことで、それだけ俺たちの距離が縮まったということだ。
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