第5章

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「そうだ、高坂さん、明日買い物付き合ってくれない?」 服をすべて着終わった彼女が、ベッドに寝転ぶ俺を見下ろす。 「いいけど、何を買いたいの?」 「社員旅行に着ていく服」 あー、そういえば来週社員旅行だっけ。行先は確か熱海だっけ。 「いいよ」 俺も服買いたいし。 ◇ 翌日。 「迎えに来てくれてありがと」 半分開いた車のドアから顔だけ覗かせてそう言うと、車に乗り込みシートベルトを締める。 「いえいえ」 昨夜、あの後彼女を家まで送り、今日は彼女の家まで迎え気来た。
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