第5章

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「これだけ買えば充分です」 「そぉ?あーでも、なんだかまだ買い足りないかもー」 「もう充分でしょ、さ、帰るよ」 来た道を振り返り名残惜しそうにしている彼女を気にしながら歩いていると、反対側から歩いてきた男二人組に肩がぶつかってしまった。 「あ、すみません」 咄嗟にぶつかった男に謝ると、 「え?ケンちゃん?」 と、彼女がその男を見て驚いたような表情を浮かべた。 「ん?え、あ、若菜っ?」 ケンちゃんと言う男も彼女を見て同じ表情を浮かべている。
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