第2章

3/12
前へ
/45ページ
次へ
早く信号変わんないかな、なんて足踏みしながら待つ俺。 こういう時、いわゆる不良という奴なら信号なんて無視して渡るのだろうけど、 俺は不良じゃないし、真面目だからなっ! なんて風に真面目に信号を待つ。 そして信号は青になる。 俺は駆け出した。 そして駆け抜ける...........つもりだった。 だけど止まってしまったんだ、俺は。 あろうことか横断歩道のど真ん中で。 目を、奪われたーーーー まるでその瞬間、その場所だけが世界から切り離されているかのように見えたんだ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加