第2章

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「.........綺麗だ......」 なんて思わず呟いてしまってからハっとする。 っつか、俺なに立ち止まってんだ! 気付けば赤信号になっていて驚く。 幸いにも車は来ていなかったので良かったものの。 なんで、なんで、なんで、なんでっっっ!!!! なんで俺は、こんなにドキドキしてるんだろう。 綺麗だってのは、あれだ、桜が綺麗ってことだよ!!!! 別にあいつの後ろ姿が綺麗だとか、そんなんじゃなくて!!!! だって、野郎だろ。 これで黒髪美少女だったら最高なのにっ。 今だドキドキする胸に動揺を隠せないまま、俺は急ぎ足で横断歩道を渡った。 桜の木が目の前に見える。 依然、そいつは後ろ姿しか見えない。 けど......... でけえな、こいつ。何センチあんだよ。
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