第1章

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顎はシュッと小さく、少しつり上がっている目はクールな印象に見えるし、うんなかなかのイケメンである! 目つきは悪いけど! 目つきは悪いけど!(泣) 地味に気にしてる(泣) 「で、何?」 そんな風にナルシスト気味に自己分析をした後、鏡から目を離して父さんを見る。 女の子じゃないんだし、鏡なんざトイレにあるやつで十分なんだけど。 「いや、高校2年生になった正紀の顔をちゃんと見てほしくて」 「いやいや、髪の毛セットした時に見たし」 「でもね、ちゃんと見てほしいんだよ」 そんな風に優しく微笑まれると、なんだか照れくさくなってくる。 「ね、こんなに立派な高校2年生になりましたよ、って」 「俺が自分で見てどうすんだよ........。誰かに見せるならともかく」
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