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「うん、そうだね。正紀のこと、母さんに見せてあげなきゃ」
優しく笑い、父さんが俺の頭を撫でる。
「.......セットしたの、崩すんじゃねーぞ」
断じて恥ずかしい訳じゃない!
別に頭を撫でられたからって、恥ずかしくもないし、嬉しくもない!
胸の奥が熱くなった気はするけど、頬が熱いのは、急いで支度をしたからであって!
そんな風に心の中で言い訳をして、父さんを見上げる。
目が合うと、その目が愛おしそうに俺を見つめてるのが分かったから。
文句なんて言えなかった。
「正紀は年々、母さんに似てくるなあ」
「俺、母さんみたく美人じゃねーし。目つき悪ーし」
「目つきが悪い?何を言ってるんだ、こんなに愛らしい目をして」
でたよ、親バカ。
それは絶対に身内の欲目だと思うぜ........
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