第1章

4/4
前へ
/4ページ
次へ
「先生、お願いします」 「早く、オペ室へ」健介は急いだ! 琢磨の手術が始まった・・ 「先生、脈が低下してますー」 健介は血まみれになりながら、 「たくちゃん、戻って来いー」 脈が止まった・・ それでも、心臓マッサージを続けた! 看護師たちは、止めなかった 敦は、力が抜け、意気消沈した! 「あたしのせいで、たくちゃんが・・」 子供たちは、泣きながら、ブルブル体が震え、生気(せいき)がなかった!! 特に、あかりは、情緒不安定になっていた!! その日の夜、敦は 妻のゆかりから、携帯を渡され、 「あなた、これを子供たちに」 「そうだな!!」 敦は正気に戻った。 琢磨の通夜の日 子供たちは、暗い顔をしてた! ひつぎの中にいる琢磨にお別れの挨拶をしてる時、 声が聞こえた・・ その声は琢磨の声だった!! 「あかりちゃん、しんちゃん、かず 君・・もう、泣かないで!」 「僕はいつも、心の 中にいるよ」 あかりは、 「たくちゃん、生きてるのー!? たくちゃんー」 「あかりちゃん、笑って 笑顔は、人を幸せにするんだよ! それに、人が自然に集まるんだ。 だから、笑って」 あかりは、涙を流しな がら、琢磨に微笑んだ!! あかりは、琢磨の言葉が嬉しかった。 敦は、子供たちに携帯を見せると、 「さっきは、騙すようで、ごめん!! 実はさっきの琢磨の声は今、流行ってる 音声合成ソフトといって、登録した声を コンピューターで合成して、入力した文 字で亡くなった人の声が聞ける あなたの 声が聞きたくてっというサービスなん だ!!」 あかりは、キョトンとした顔をしていたが、琢磨の声が聞けるので、嬉しかった。 「まだ、理解するには難しいかな」 琢磨の通夜と葬式は無事に、終わった。 それから、半年後、 「あなた、見て」 由香里は妊娠した!!
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加