第2章

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声が出せないという状況を見るのは こんなにもソソルのか。 手の甲を押し付け 時に指を噛み 短いブレスを次々に吐き出し シーツを掴みながら 腰を浮かす。 決して閉じられない脚の間 オレはベッドの下に座り込み もう、どれくらい長くその左右対称を味わっているのか。 「華、気持ちいい?」 滴るソコが全てを物語っているが あえて聞くのも一興で 指を折り曲げて擦ると 力んだ身体が伝わってくる。 「華?きもちい?」 華の返事を聞くために オレはやっと彼女に覆い被さった。 「どうなの?コレ」 「ひ、ゃっ」 「ほら、指、当たってるとこ」 耳たぶを口に含みながら尋ねると 「っ、い、いい、ですっ」 やけに大きな声で返してくる。 「華、お友達、起きちゃうよ? おにいちゃんと、シテるって ……噂、されるよ?」 猫のように目を見開き 悦に耐え、細めたそれをまた、最大まで開き 何度か繰り返すその仕草に ガチガチに固まったオレ。 「華、どうしたい?」 見下ろして脚の拘束を解(ト)きながら引き寄せる。 左右対称の上を固まりでゆっくり撫でながら 「どうしてほしい?華……」 「……んっ」 「教えて」 中3の女の子に 言わせるような事じゃない?
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