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熱は下がり始めてると言うこと。
クリスマスイヴの次の日、理佳が心不全状態になっていたこと。
親父たちによる緊急手術で、今は一命を止めることが出来たということ。
そして今の理佳は、もう少し前みたいに
車椅子で気軽に移動することは出来なくなってしまったということ。
今までにも4回ほど、弁の手術をしたり、血栓を除去する手術をしたりと
危機がある度に、必死に向き合って来ていたらしい理佳。
18歳まで生きられないって言われてた当初に比べて、
理佳はその年を越えることも出来たし、元気に理佳の病気を持ちながらも規制の中でも
いろんなことが出来てた。
だけどもう……理佳の心臓は、本当に悲鳴をあげだしているらしかった。
そんな心臓をサポートするのに、理佳も人口補助心臓を取り付ける手術をしたということだった。
親父が話してくれなかった、理佳の現状。
理佳の両親からきいて、正直ショックが隠せない。
そんな俺に向かって、理佳の両親は更に踏み込んできた。
「託実くん……おじさんは、
託実くんが理佳を支えてくれて凄く嬉しい。
だけど……理佳が本当に助かるには、心臓移植しか残ってないかもしれない。
けど心臓移植を受けるための条件は厳しいんだ。
少しでも体に障害が残ってしまうと、移植は受けさせて貰えない。
可能性がある限り、おじさんたちも理佳には長生きしてほしい。
だけど……酷なようだけど、理佳は何時……急変して死んでもおかしくないんだ。
おじさんたちも、何度も託実くんのお父さんにおどされてきた。
先の短い理佳を好きになって、君が傷ついてしまうのがおじさんは正直怖いんだ。
だから……理佳のことは……」
そう言いながらおじさんは、その先の言葉を紡ぐことはなかった。
そんな言葉を吐き出す、理佳の親が許せなかったし
俺に、そんなことを言いだす、アイツの親がわかんなかった。
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