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12月12日
今日、勇気を総動員して伝えられたよ。
託実、凄く驚いてたけど
内心、断られるんじゃないかってビクビクしてた。
心臓、バクバクして不整脈起こしたらどうしようって凄く心配になった。
託実が誘ってくれた、25日のクリスマスのLIVE。
行ければいいなー。
私が行けても、行けなくても託実にはステージで輝いてほしい。
ベースを演奏してた託実は、かっこよかったから。
*
理佳の日記は、12月23日を最後に空白のまま。
今も向こうの部屋で、
病気と闘い続ける理佳が凄く愛おしくなった。
その日記をアイツの両親に返すと、
両親は、ゆっくりと立ち上がって病院を後にした。
両親が病院を後にしたってことは、親父が待合室待機を言ってないってことだとたから
アイツの病気は危険な状態ではないのかもしれない。
そんな風にも思えた。
その後もアイツは、集中治療室のまま年の瀬、年越しを迎え
俺が三学期が始まりだしても、一向にその部屋から出てくることはなかった。
それでも毎日ように学校の後は、アイツの病室に顔を出して
アイツが病室に戻っていないと、家族待合室へと顔を出した。
あの場所で時折、会うようになった理佳の両親は
アイツの今の状態を少しずつ話してくれるようになった。
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