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翌日の4日。
親父たちと一緒に、理佳と理佳の両親を連れて
伊舎堂の別荘へと旅行する朝が訪れる。
鞄の中に着替えの服を詰め込んで、
相棒のベースも担いで、玄関へと歩いていくとすでに準備が整った母さんが
俺を手招きした。
「託実、今お父さんから連絡があって
理佳ちゃん、旅行に行けそうですって。
車は疲れたら、理佳ちゃんに眠って貰えるように
大きいのを借りてきたわ」
そう言うと車に荷物を詰め込んだ。
「託実は助手席」
母さんに言われるままに車に乗り込むと、
お母さんは、運転席に乗り込んで車のエンジンをかけた。
家から動き出した車は病院で、理佳たち4人を乗せて
そのまま伊舎堂の別荘を目指した。
都会の景色から少しずつ、緑が広がっていく。
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