18.夜想曲 ~Last Note~ 

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そんないつもと同じような言葉を吐き出しながら、 堂崎さんの表情がいつもと違うは、 もうわかってる……。 心配してくれてのは伝わってるから……。 「ご・め・ん」 小さく絞り出すように謝る。 「理佳、いっつもいっつもゴメンゴメンって。  本当にゴメンって、思ってるんだったら  もう少ししぶとく生き続けなさいよ。  私たちライバルなんだからね。  理佳が居なくなったら、私張り合いなくなっちゃうでしょ」 堂崎さんはそんなことを言いながら、 私が眠るベッドを、ポカポカと叩いた。 再び目を閉じて引きずり込まれる時間。 その場所では、大好きな小さなモモが 私にずっと笑いかけてくれてた。 そんなモモを抱きしめたくて、 ゆっくりと手を伸ばすと…… 誰かが私の手を掴んでくれたみたいで、 その温もりに引き寄せられるように目を開けた。 耳に響いているのは、 頭の中だけで必死になり響いていた 私が作ってきた曲たち。 「理佳ちゃん、目が覚めた?」 そう言って私に声をかけてくれたのは、 もう一度会えた裕先生。 ぐるりと視線を映すと、 託実や、お父さん・お母さんたちの姿も確認できる。
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