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少しでも何かを長くやりたいと思うだけで、
疲れてしまう体。
いろんなことが出来るようになったら、
出来るようになったで本当に、いろんな欲求が出てくる。
用意されたその場所で、仮眠をとって再びステージに戻った頃には
芸能祭も最後のステージを残すのみとなってた。
SHADEのLIVEステージ。
そしてその前に演奏する、託実や隆雪君たちの前座。
Ansyal。
私は車椅子のまま、裕先生と客席側の中央の一角に用意された席へと案内された。
ステージの上では、バンド用のドラムセットや、
アンプとかスピーカーが設置されていて、支度が着々と整えられていく。
なんでだろう……自分のステージより緊張してる。
ステージにライトがあたって、まず出て来たのは怜さんと言う人。
「今日は学院祭だから、前座としてSHADE以外のメンバーと演奏しようと思う。
最近、楽器を始めた存在。
俺の影響で、楽器と出逢ってくれた存在。
そんな生徒たちの中で、俺が気になったメンバーに手伝って貰いました。
紀天・伊吹・隆雪・託実出ておいで」
そんな形でステージに呼び出されると、
4人は凄く緊張してるが伝わってきた。
私まで手に汗かいてる……。
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