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毎日が息をするのも苦痛に思えた。
自分のくだらなさに吐き気がした。
母は相変わらず、私のやる事為す事が気に入らないらしく、不機嫌だ。
いつも飲んでいる、心療内科でもらった薬が効かなくて眠れないと言って、別の薬を処方してもらったらしい。
それはキッチンの引出に入っている。
あれを全部飲めば、終わりにできるんだよね。
リスカなんかじゃ死ねないって良く知ってる。
以前さんざん試したもの。
でも…あれなら…。
もう私自身とさよならできる。
何日も考え、そして…ある夜、自分の部屋で一粒ずつ口に入れた。
ミルクティーと一緒に。
****
ゆいちゃんが入院してると聞いて、びっくりした。
自家中毒だと噂で聞いた。
話をしなくなって、もう1ヶ月以上。
私の所為だ。
彼女の誘いを断った。
気分を害したようだった。
でも、そうするしかなかった。
彼女に惹きこまれる自分が怖い。
こんな気持ち、おかしい。
一緒になんていられない。
ゆいちゃんは私をお母さんの代わりにしてるだけだもの。
でも、お見舞いには行くべきじゃない?
明日、甘いミルクティーを持って。
もう一度、友達になれるか、やってみようか。
ーENDー
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