第2章

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 ラリアの意識が戻ったのはそれから六時間後、医務室の時計が夜の十時を回ったときだった。  見渡して目に入るのは見知らぬ天井、見知らぬ部屋。左手を握り、自分がまだ生きていることを実感する。メイスたちは無事だろうかとベッドからゆっくりと起き上がった時、ウェーブがかった白髪を持つ金色の瞳の男――クロードと目があった。 「目覚めたようですね。どうですか、気分は」 「ああ、……だいぶいい。……俺はどのくらい寝てた?」  運び込まれてから大体六時間くらいだと返され、その時間を反芻する。 「他の……仲間はは無事か?」 「ああ、貴殿が一番重症ですよ。よくあの傷で生きてられましたね」  苦笑しながら話すクロードに、ラリアは傷があったところに手を当てた。
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