Ⅵ 秘密事

1/31
前へ
/31ページ
次へ

Ⅵ 秘密事

「申し訳ありません。お休みの日にとんだご迷惑を」 僕が和樹に何をしてるか。 彼の方もきっと――気付いていたはずだ。 「無理を言ったんでしょう。弟を連れて帰ります」 だからここに来た。 「いや、別に僕は……」 迷惑なんてしていない。 むしろ――連れていかないでくれ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加