Ⅵ 秘密事

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その日を最後に――。 週が明けても和樹は美術室に現れなくなった。 いや、正確には僕に会いに来なくなったんだ。 「弟……」 まさか――兄弟間の近親相姦? 名家のお坊ちゃんたちが? 週刊誌の喜びそうなゴシップだ。 だけど――笑い飛ばすほど余裕がない。
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