未来君の優しい嘘

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「未来くん、目がキョロキョロしてるよ?」 動揺し過ぎ注意報~。まずは自分を落ち着かせなきゃだね。 「青ちゃんはなんでココ来たの?」 よっと地面に降りる。 「飲み物を買いに来たよ」 あ、ここ自販機置き場だった。つーか…青ちゃんの財布かわゆい。キュンキュンポイント増えまくりー。 「何買うの?」 「本当はシュワシュワのがいいんだけど喉が乾いちゃうからゴエモンのお茶にします」 ギャー心臓イタイ!炭酸のことシュワシュワって。この子カワイ過ぎてイヤー! バクバクバクバクッ! 「ゴエモンいーよねー。風情がありありだものー」 心臓、落ち着け。これ以上主人を攻撃しちゃだめよ。 「うん」 ピッ、バコッという自販機の鈍い音。何度聞いても慣れない。せっせと取り出す青ちゃん。 「ヒャハハー」 なぜか笑いが込み上げてくるよね。だってなんだか健気なんだもん。
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