キラー・スマイル

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彼の美容室で、再会した時。 わたしが学校の後輩であり、会話をしたことがあることを説明しても。 ごめんね、覚えてないんだ。 それすら、言わないで。 あ、そうなんだ!  後輩ってたくさんいたから覚えてなくて。 ほら、あそこってかなりの人数がいる高校じゃない? お嬢さま学校だし、高校はとくに人数多いし。 自分の非をいっさい、認めなかった。 ごめんね。 たった一言で、良かったのに。 仕方がない事かもしれないけれど。 先輩は真実を知らない。 先輩が企画したり面倒だといった物事のフォローは、全て。 わたしたち後輩が、行っていた。 同級生の何人かは、先輩に言おうか、と何度も怒っている子も多かったけれど。
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