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「可愛いなぁ、生徒会長さん」
うふっと笑んだ天使は、どこからどう見ても小悪魔だと知らずに、私は男子臭の中で会議を始めた。
「今日の生徒会の会議だが、来年度入学の女子率をあげるための作戦を練ろう。そうしよう」
言った途端に、冷ややかな視線が私に向けられる。
その中で、犬山だけが苦笑していた。
く、くそっ。
「女の子が入学してほしくないのか、お前たちは!」
私が生徒会長だ。
この学園の女子率向上に、万事を尽くそう。
でなければ、卒業の日までずっと……飢えた渇きを潤す為に、屋上から隣の学校を覗くはめになるんだから。
それにしても……あの壁ドン現場は、あの後どうなったのだろう。
生徒会長と副会長のカップルで確定したいところだが……ぐふふっ。
『生徒会長、頑張ります』完
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