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総合格闘部道場にて。
桃胡:「お兄さん待ってましたよ?」
真琴:「ああ、ごめん。渋滞に引っかかって。」
桃胡:「そんなお兄さんにサプライズゲスト。」
龍一:「待ったぞ~。」
真琴:「え?もぐらさん?」
桃胡:「私が師匠を呼んだんですよ?びっくりしましたか?」
真琴:「ありがとう桃胡ちゃん!」
真琴の目が輝く。
そんな真琴をみてフッと笑うもぐら。
龍一:「真琴水くさいぞ…。
桃胡鍛えたいんだったら俺にも言ってくれよ?
…まあ、お前らどうせなんか企んでるんだろ…?」
慌てる真琴。
真琴:「いやあ、僕たちはそんな…。」
龍一:「いいよ、敢えてのってやるから。
もちろん亜衣には秘密にしといてやるから。」
真琴&桃胡:「「ありがとうございます!!」」
こうして、二人の指導員(どちらもかなりイケメン)に手ほどきを受ける桃胡。
普通の女子ならなかなか貴重なシチュエーションかもしれないが、桃胡はそんな二人には異性として興味はない。
しかし、どことなく真琴にはよそよそしい感もあった。
真琴が打撃の指導をするとき桃胡に近づくと少しぎくしゃくしていたり…。
それを意識すると真琴もなんだかよそよそしくなっていたり…。
もぐらはそんな二人を見て違和感を感じてはいた。
しかし、桃胡はかなり飲み込みが早い。
実際、教えている方もそれが楽しくて仕方ないかのように、指導に熱が入り始める。
真琴も桃胡も最初のよそよそしさはどこかに消え失せていた。
もぐらも二人に対する違和感など忘れて熱心に指導する。
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