優男

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「ナオ」 いつの間にかうたた寝をしていた私の頬に、冷たい指先の感触が落ちてきた 「駄目だろ、こんなところで眠ってたら」 よいしょ、って。少しオジサンぽい声を出して、司が私を抱き抱えた 「おかえり、司」 「風邪ひくぞ」 「ん、そしたら司が看病して」 ぎゅっ、と司の首に腕を回して その腕に力を入れて、身体を浮かせた
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