走れ、俺

5/35
前へ
/35ページ
次へ
ガタン、と。 勢いよく立ち上がった衝撃で、椅子が壁にぶつかった 「……2つ手前の、駅の百合沢クリニックです」 松永のその言葉を聞いたすぐ後に、もうパーテーションを抜けて俺は部署を飛び出していた 途中、「どこいくんすか!?」ってすれ違った部下を無視して、非常階段の扉を勢いよくあけた ガンガンガン!、と階段をかけ降りる音が身体に響く 冗談じゃねぇ
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5465人が本棚に入れています
本棚に追加