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結局今も昔も、こんな生き方しかできないのだ、私という人間は。
この生き様が、私には合っているのだろう。
有村の言う通り、私は社会で上手く生きていくことはできないだろうし、今さら真面目に働くことなんて想像すらできない。
私が仕事をする? 好きでもないことをずっと?
何の為に? 生きるため?
嫌いなことをやり続けなければ生きていけないのならば、生きている価値なんてあるのだろうか。
有村は嫌いだ。
でも、その分自由があって、好きな絵を好きなように描いていられる。
有村の人間性はどうしようもない奴だけど、教わることは沢山ある。
この生き方が好きかと言われたら、好きではないし、このままじゃいけないとも思うけれど、じゃあどうすればいいのか考えても、答えは出ない。
誰も教えてくれないし、まず相談する相手さえいない。
結局私は堕ちるとこまで堕ちて、もう心底嫌だと思ったら、這い上がる努力を怠って死ぬのだろう。
私の絵が高値で取引されるくらい成功したら、また変わるのかもしれないけれど、成功者なんてほんの一握りだ。
例え成功したとしても、絵をひたすら描いていればいいだけではない。
絵を売るには煩わしい人間関係が木の枝のように広がって、描きたくもない絵を描かなければいけない時もあるだろう。
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