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これで本当に分からなくなった。 銃を所持しているのなら、正義の警官、もしくは悪の最たるもの。 どちらにせよ、自分が危険なポジションにいることに変わりはない。 警官の場合、銃撃を受けるということは、その相手がいて追われているのが有力。 一緒にいる私も巻き添えを食うだろう。 悪人ならば、怪我が治れば消されるかアジトに連れていかれる。 (絶体絶命…) 深く溜め息を吐くと、その事は頭から払拭した。 なるようになれ!…みたいな? (なんか忙しすぎて忘れてた!仕事しなきゃ!) 厚手のコートを着ると、懐中電灯を手に外に出る。 (…わ!雪だ…こりゃ好都合!) 空を見れば星空が輝いている。 今日はもう雪が降ることもないだろう。 3cmほど積もった雪を利用し、ペンションの周りに足跡をたくさん付けておく。 足のサイズは女。 もし誰かが怪奇現象を引き起こしているのなら、ここに人がいることに気付き、向こうから近付いてくるはず。 そして、仮に正義の警官川崎で、敵の追っ手がいる場合、ここに女しか出入りしていないとカモフラージュ出来る。 「うー…さぶ…」 中に入ると、即暖炉の前へ。 暖まったあと、コーヒーを入れてPCとにらめっこ。 何を報告するべきか悩んでいた最中、目を移した先にあった銃弾。 血を綺麗に洗い流し、その全体がハッキリと分かる。 (……そうだ!) その弾を写真に撮り、PCとデジカメを繋げて画像をアップ。 《山でこんなものを見付けました 銃の種類とか分かりますか?》 添付して報告終了。 そして、コーヒーを飲みながらリストを眺めた。
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